このロウ記念講堂は2015年8月25日に九州に上陸した台風15号により、甚大な被害を受けました。
この間、ロウ記念講堂が使用できないため、卒業式、入学式、音楽会などを
マロリーホールや体育館に変更して行っていました。
このたび、同窓会、旧職員の方々のご厚志もあり改修工事が完成し、
多くの方々をお招きし、式典を行うことができました。
1922年に西南女学院を創立したJ・H・ロウ院長の名前を冠したロウ記念講堂は
1935年(昭和10年)にウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計で建てられました。
ロウ院長が逝いて満5年、この間記念講堂建設に要する資金のほとんど全部が
父兄・卒業生・職員・生徒等の献金によるものでした。
見晴らしのいい丘の上に建つロウ記念講堂は、戦時中は「国防上きわめて好ましくない建物」とみなされ、
1937年~45年に3度にわたって陸軍に接収されたりもしました。
2005年には映画のロケで、ヒロインが祈りを捧げるシーンに使われました。